第2回:文脈から移動表現を分類する
2026年10月13日(火)
「蜘蛛の糸」についての第1回のメモを持参してください。事前の提出やインストールは不要です。
1. 第1回の判断を比べる
Soranohaの本文か本文のコピーを開いてください。第1回のメモから一箇所を選び、誰が移動するか、その移動が起きるかをペアで比べてください。判断が分かれた場合は、それぞれが根拠にした本文の表現を示してください。ペアを組めない場合は、下りろの箇所について、第1回の判断(下降の命令で、実際に下りたかは示されていない)と自分の判断を比べてください。
2. 判断と根拠を記録する
アノテーションは、本文の箇所に分類を付けた記録です。
移動表現のワークシートを開いてください。最初の読み込みには通信が必要です。閉じたり再読み込みしたりする前に保存してください。保存と再開の手順:ワークシートの保存と再開方法
今回はすべて語り手の立場で判断します。一行に移動表現の出現箇所を一つ記録し、分類する前に段落全体を読んでください。
ワークシートには表現と箇所が入力済みです。次の四項目を記入してください。
| 項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 主体 | 移動する、または移動を命じられた人物など。判断できなければ空欄 |
| 方向 | 上昇・下降・その他、または「判断を保留」 |
| 移動は起きる? | 下の三つの判断、または「判断を保留」 |
| 根拠 | 本文の表現と、それが判断を支える理由 |
| 判断 | コード | 使う場合 |
|---|---|---|
| 起きる・起きた | CT+ |
語り手は、その移動が起きる、または起きたと述べている |
| 起きない・起きなかった | CT- |
語り手は、その移動が起きない、または起きなかったと述べている |
| 起きるか示されていない | Uu |
命令・条件などで、起きるかが示されていない |
自分が判断できない場合は「判断を保留」と入力し、根拠欄に理由を書いてください。「判断を保留」は、移動が起きるかどうかを語り手が示していないという判断とは別です。
例:のぼれなくなってしまいましたでは、犍陀多が登り続けられません。主体は「犍陀多」、方向は「上昇」、判断は「起きない・起きなかった」(CT-)、根拠はのぼれなくです。
分類の早見表:今回の基準、コードの意味、補足の研究資料。
3. 分類を比べ、基準を見直す
- 上の例を含む六行を各自で分類してください。各表現の段落全体はワークシートにあります。
- 修正する前にワークシートを保存し、相手の保存ファイルをワークシートの4節で開いて、分類を比較してください。相手の保存ファイルがない場合は、配布例のワークシートを保存し、同じ4節で開いてください。配布例は教材の記入例で、一つの読み方です。4節で開いても、自分の回答は残ります。
- 判断が異なる箇所か迷った箇所を一つ選び、判断を段落の表現と照合してください。
- 基準を一つ書き直し、修正前の判断と変更の理由を残してください。
- その基準を七行目の
元の地獄へ落ちてしまった(第三部)に適用してください。
自分で表を作ってもよいですか?
上の四項目に表現と箇所を加えてください。第二部の次の六箇所を使い、本文のコピーで段落全体を読んでください。
| 行 | 表現 |
|---|---|
| 1 | のぼれなくなってしまいました |
| 2 | どこまでものぼって行けば |
| 3 | たぐりのぼり始めました |
| 4 | 上へ上へ一心によじのぼって来る |
| 5 | 下りろ(最初の出現箇所) |
| 6 | まっさかさまに落ちてしまいました |
七行目は第三部の元の地獄へ落ちてしまったです。
分類の一致から何が分かりますか?
一行目は授業で扱う例なので、各自で分類した残り五行を比較します。一致が示すのは一貫性で、正しさではありません。一致率と保留の数え方。
4. 分類した出現箇所を数える
- 最初の六行を、方向と移動の判断ごとに数えてください。
- 「上昇」かつ「起きる・起きた」(
CT+)の行だけを数えてください。
含めた行と、未解決の行数を示してください。
これは表現の出現数です。第二部と第三部の落下は、同じ出来事を述べている可能性があります。数える単位の図。
5. ターミナルで検索する
ターミナルを開いてください。空白と半角引用符を見本どおりに、1行ずつ入力してください。次のcurlコマンドでそのフォルダーのstory.txtを上書きするため、アノテーションは別ファイルに保存してください。
mkdir -p dh-b-2026
cd dh-b-2026
curl -fL -o story.txt https://soranoha.org/works/000092_000879/plaintext
grep --color=auto -nF 'のぼ' story.txtダウンロードできなければ、本文のコピーを作業フォルダーにstory.txtとして保存してください。
結果には一致した行と行番号が表示されます。あのぼんやりを含む段落を読んでください。この一致は移動を表しますか?文字列検索のコマンド早見表:コマンドの意味と失敗時の対応。
宿題:検索結果をワークシートと照合する
所要時間は20–30分です。次の記録を次回に持参してください。事前の提出は不要です。
grep --color=auto -nF 'のぼ' story.txtとgrep --color=auto -nF '落ち' story.txtを実行し、二つのコマンドと出力をメモに貼り付けてください。- 出力の各行を読み、
のぼまたは落ちを含む表現をすべて書き出してください。のぼは12件、落ちは5件あります。それぞれについて、ワークシートの7行に含まれるかどうかと、移動表現に当たるかどうかを記録してください。 - ワークシートにない移動表現から上昇と下降を一つずつ選び、授業で修正した基準を使って、表現・箇所・主体・方向・「移動は起きる?」・根拠を記録してください。
- 修正した基準でこの二箇所を判断できたか、できなければ何が足りないかを一文で書いてください。
宿題の手順を動画で確認するには?
日本語音声・字幕付き(約5分26秒)。文字起こし。
ターミナルが使えない場合は、本文のコピーをブラウザーで検索してください。二つの検索文字列と本文箇所を保存し、ブラウザーを使ったことを記録してください。